魚の目が痛み出したら病院へ

魚の目は、正式には鶏眼といい、足裏の皮膚の角質が一部分厚くなる皮膚の病変です。皮膚の深部まで達する硬い芯があるという特徴があり、似たものにタコがあります。
タコも角質が分厚くなった皮膚病変ですが、芯がなく殆どの場合で痛みを伴いません。また魚の目では、健康な皮膚との境がハッキリしていて、タコと比べて範囲が狭いものが多くなります。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなり、真皮には神経や血管、汗腺などが存在します。表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層からなり、角質層は死んだ細胞の集まりで保湿や外部から身体を守るバリアの役目を果たしています。
角質に圧迫や摩擦が加わり続けると角質層が厚くなり、皮膚内部を守ろうとする機能が働きます。これが一点に集中すると硬い芯ができ、いわゆる魚の目となるのです。
円錐状になるという特徴があり、円錐状のてっぺんが皮膚深部の真皮に届くと神経を刺激して痛みを引き起こします。

病院の受付魚の目の原因としては、足に合わない靴や、歩き方のクセ、足裏のしなやかさの不足や足首の硬さなどが挙げられます。
症状が軽い場合は、市販の保護パットを貼って刺激が加わらないようにしたり、サリチル酸入りの絆創膏や軟膏を使って角質を柔らかくし、ピンセットなどで削る方法が有効です。
ただしカミソリなどで削ろうとすると細菌感染して炎症が起こるなどの危険があるため注意が必要です。
魚の目と似たものに、尋常性疣贅というイボがあります。これはウイルス性のイボであり、削ると出血するため判別は可能です。
ただしウイルスが飛散するとそこにもイボが広がるため削ったり触ったりしてはいけません。子どもに多く見られ、液体窒素で凍結させて取るのが一般的です。足裏を保湿することが尋常性疣贅を予防する方法となります。
魚の目が非常に小さい場合、専門家でないと尋常性疣贅なのか魚の目なのか判別しにくい場合があります。尋常性疣贅であればむやみに削る事は病変を広げてしまうため、こうした場合は病院に行って診察を受けることが大切です。

治療には芯の除去をしなければならない

魚の目で病院に行く場合、皮膚科か整形外科を選ぶことになります。皮膚科では多くの場合、対処療法となるでしょう。整形外科ではもともとの原因となった足の環境改善からの対処が期待できます。
病院での治療には様々な方法があります。最も一般的なのは、サリチル酸を塗布して角質を柔らかくしてメスやピンセットなどで除去する方法です。
安全性が高く痛みも少ないメリットがありますが、少しずつ施術を進めるため場合によっては完治に時間がかかる事があります。

炭酸ガスレーザーなどを用いて目だけを焼き切る方法もあります。局所麻酔をしたうえでの施術なので痛みも少なく効果もありますが、保険適用にならないため費用が高額になる傾向が見られます。
電気メスなどを使って除去する電気焼灼法では、キズが出来て出血が伴い、術後しばらく強い痛みが続き歩けなくなったり細菌感染の恐れもあるため、あまり一般的ではありません。
冷凍凝固療法は、尋常性疣贅でよく使用される方法で、-196℃の液体窒素を綿棒やスプレーなどで患部に塗布し、低温火傷を起こして壊死させて除去するものです。
塗布する時火傷のような痛みがあり、施術後も強い痛みが続くこともあるため、歩く必要の無い時期に行う必要があります。完治まで時間がかかる事もあります。
魚の目の治療を病院で行う場合には、各施術方法の特徴をよく理解し、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
液体窒素のかわりにドライアイスを使って自己対処する人がありますが、ドライアイスは-80℃しかなく、一瞬で角質を凍結することができないため危険ですので絶対に行わないようにしましょう。
取り扱いを誤ると身体の他の部分にも支障が出るなどのリスクがあります。